Re:病名の呼称について
前略
「恋愛の館」の変形について考えてみましたが、今のところいいアイデアが浮
かびません。もう少し続けて考えてみますが・・・。
専門用語でこれを使えばいいだろうと思われるものが浮かんだら、五月雨式に
お送りしますので、チェックの方をよろしくお願いいたします。
・予言の自己成就
「こうなるだろう」と予想していると、無意識のうちに予想が実現する行動を
とってしまい、その予想通りの悪いことが起こる。
国際標準となっている精神科診断基準はDSMⅤですが、昨年アメリカで出版され、
日本でももう翻訳が出ているかどうかぎりぎりの処です。DSMⅤで新しく登場した
診断名については、日本語訳でどのような診断名が正式のものとされるのか、翻
訳が出ないとまだ名称は未定です。先に『精神科疾患診断のエッセンス-DSMⅤの
上手な使い方』という本が翻訳されているので、そちらに載っている名称で書き
ます。
・過食性障害
「むちゃ食い症候群」にあたるもの。これは無理に使わなくてもいいと思います。
・回避・制限性食物摂取障害
。。さんの場合、どんぴしゃであてはまりそうです。何かを恐れることで、
食事へのこだわりが極端になる傾向です。
・行動嗜癖
これもDSMⅤで新しく入る診断名で、「何かの行動が病的に癖になる」(買い物
依存、セックス依存など)傾向です。
・自己敗北性人格障害
病的マゾヒストのことです。DSMⅢで正式診断名の候補とされ、結局、正式採用
は見送られました。「診断名として正式なものではない」ということで、「そう
いう人は存在しない」ということではありません。人格障害は響きがきついので、
「自己敗北性障害」「自己敗北性パーソナリティ」などとしておけば無難だろう
と思います。